一般の住宅にも使われる太陽電池を動力源にしてオーストラリア大陸を縦断する世界最高峰のソーラーカーレース「ワールド・ソーラー・チャレンジ2015」が開幕し、世界22カ国/地域から42チームが北部ダーウィンをスタートしたという。
レースは気温40度を超える炎天下の地域もある過酷な環境下で、約3000キロをひた走る。太陽光だけをエネルギー源とするために日中の時間だけの走行となり最初のゴールは3日後の10月21日頃になるそうだ。
きょうの朝日などが報じているが、レースは2年ごとに開催。今回は13回目となり、日本からは初参加の名古屋工業大を含めて、東海大、金沢工業大、呉港高(広島県)、工学院大が参加している。
このうち、2009年と11年に大会を連覇し、前回13年は2位となり、2大会ぶりの首位奪還を目指す東海大は、予選トップのチームから10分近く遅れてのスタートとなったそうだが、優勝への期待が高まっているという。
低炭素社会に向けて自動車メーカーの中には「2050年頃はガソリン車だけでは生き残れない」という将来予測もあるほど。クルマの用途によっては動力源の一部に太陽光のような自然エネルギーの積極的な活用も無視できないだけに、参加チームがレースで得られた貴重なデータは今後の研究開発に役立つことにもなる。