10月23日、カネカは両面電極型結晶シリコン太陽電池として世界最高となるセル変換効率25.1%を実用サイズである5インチのセルサイズ(152平方センチメートル)で達成したと発表した。
太陽光発電の発電コスト低減は重要な課題となっており、変換効率の向上は、世界中の企業・研究機関が取り組んでいる。今回の成果は、大面積と高効率を両立したことで、発電コスト低減を実現する高効率結晶シリコン太陽電池の実用化に大きく寄与すると期待されている。また、カネカでは、更に大型の6インチのセルサイズ(239平方センチメートル)でも24.5%を達成している(2015年7月)。
今後カネカは、本プロジェクトで得られた開発成果を一部活用しパイロット生産設備を構築するともに、銅電極ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池の今年度中の販売を計画している。
また、NEDOが2015年度から開始した「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」プロジェクトにおいて、今回得られた成果をもとに発電コスト目標2020年に14円/kWhの達成と2030年に7円/kWhの実現を目指し開発を行う。
詳細は、10月28日(水)~10月30日(金)に開催される「平成27年度新エネルギー成果報告会」において発表する。