東京都と森ビルは、太陽光発電パネルが発電する電気でスマートフォンなどを手軽に充電できる、ソーラー充電スタンド「シティチャージ」を、虎ノ門ヒルズに設置し、10月31日12時よりサービスを開始すると発表した。
「シティチャージ」は、都民や旅行者が無料で利用でき、非常用電源としても活用できる。海外ではニューヨーク等で導入されている。
本事業は、日本初の取り組みとして、東京都環境公社と設置事業者であるシャープが連携し行っているもの。太陽光発電を身近に感じることができるほか、外国人旅行者への「おもてなし」にも資するものと位置付けられている。
虎ノ門ヒルズでのサービス開始は、10月7日に先行導入された東京タワーに続き、日本で2カ所目。スマートエネルギー都市の実現に向け、再生可能エネルギーの普及啓発に取り組む東京都および東京都環境公社に、森ビルが協力して実施する。
今回設置するシティチャージでは、東京タワーでの利用者の声を反映し、雨対策として充電ボックスが自動で閉まる仕様へ改良した。東京タワーのシティチャージも改良する予定。
シティチャージは、60人分(15分/1人)のスマホへ充電できる蓄電池の搭載により夜間・雨天時でも充電可能で、非常用電源としても活用できる。またLED照明搭載で夜間照明としても活用可能。ピクトグラムにより外国人旅行者にも使いやすいように配慮した。
虎ノ門ヒルズ(ステップガーデン)におけるシティチャージの設置期間は10月31日から約1年間。利用料は無料。
森ビルは、「都市の中の都市」であるヒルズは、リアルな実験の場としても最適な都市空間を擁しており、新しい取り組みや技術に対し、ヒルズをプラットフォームとして積極的に開放することで、ヒルズを起点にイノベーションを生み出す「未来の都市づくり」を推進していくとコメントしている。