SBエナジーと三井物産、および両社が設立した特別目的会社の鳥取米子ソーラーパーク、鳥取県米子市で建設業などを行う大協組の4社は、「ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク」(以下、鳥取米子ソーラーパーク)内で、羊とヤギによる除草試験を開始した。
鳥取米子ソーラーパークは「Aサイト」と「Bサイト」の2つのエリアで構成している。今回の羊とヤギによる除草試験は、Bサイト内の「B-2」区域全体と外周部分を合わせた約7万2000平方メートルの敷地で行う。羊4頭、ヤギ2頭による除草試験を2016年10月30日まで実施する計画だ。
4社は2014年度から同ソーラーパークでこの取り組みを実施している。これまで一定の除草効果に加えて、エンジン式草刈り機使用時と比較し、CO2排出抑制効果や試験開始前と比べ顕著な集客効果が見られ、さらに地域住民や職場へのセラピー効果などの成果も得られているという。
2016年度は、発電施設を囲うフェンスに巻き付いて太陽光パネルに影を作り、フェンス自体の破損原因となる植物のクズ対策を主な目的とし、従来試験で実施してきた発電施設外での除草作業に加えて発電施設内でも羊とヤギの除草試験を行う。マメ科に属するクズは羊やヤギの好物でもあるため、好んで食することが予想される、発電所の発電効率確保や運営面でより実用性の高い除草効果が得られることを期待している