テスラが新たなマスタープランを発表! 太陽光エネルギーや都市交通の分野にも参入

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もともとマスタープランには、”4つのステップ”があると予告されている。ステップ1は、「生産数の少ないスポーツカーを作る(最初に誕生した市販モデル『ロードスター』)」。次いでステップ2として「その売上で手頃な価格のクルマを作り、生産数も増やすこと(2車種目となる『モデルS』)」。そしてステップ3が「さらにその売上で、もっと手頃な価格のクルマを作り大量生産すること(3月に米国で公開された『モデル3』。販売開始は2017年下旬とされている)」だった。

では果たして4つ目のステップとは? 昨年9月に米国で発売が開始されたテスラモーターズ3番目の車種である「モデルX」のことではない。先日の発表によれば、「消費者に太陽光エネルギーを供給すること」であるという。それは先月、マスク氏が太陽光発電ベンチャーの「ソーラーシティ」を買収すると言い出すまで、我々には思ってもみなかったことだ。マスク氏がどう言おうと、テスラモーターズは”いち自動車メーカー”に過ぎなかったはずである。しかし、同社は確実に変化している。以前のURL「teslamotors.com」から”motors”が取られ、現在は「tesla.com」になっていることが象徴するように、その変化は明らかだ。

“新マスタープラン”で発表されたマスク氏の新事業計画は次の通り。まずは電気自動車に関わるインフラ設備の充実を図り、将来的にすべての住居で必要なエネルギーを太陽光発電で賄うシステムを作り上げること。そしてすべての主要なセグメントに電気自動車を投入すること。自動運転車においては安全性を十倍進歩させること。さらに、人々がカーシェアリング・サービスでテスラの自動運転車に乗ることができるようになり、自家用車を持つよりも経済的負担が少なくて済むようになること、である。

上記の計画では、ソーラーシティの買収について詳しく触れていない。家庭用蓄電池の「パワーウォール」が、ソーラーシティのソーラー・ルーフ・システムに統合されるということだけだ。そのことに関しては、マスク氏から改めて具体的な説明があるだろう。