楽天、洸陽電機と業務提携し、関西電力管内のピーク電力カットに積極的関与

楽天は、今夏、関西電力管内で実施予定の「節電アグリゲーター事業」において、洸陽電機(兵庫県神戸市)と業務提携をすることを発表した。今回の業務提携は、電力システム改革の一環として実施されている「デマンドレスポンス(電力の需給が厳しい時に、需要家側での電力削減努力によりピーク電力を下げること)」に積極的に関与していくことを目的としている。

洸陽電機は、昨年4月、環境共創イニシアチブ(SII)が公募した「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金(BEMS)」において、BEMSアグリゲーターとして採択された。ビル等の高圧小口の電力需要家におけるBEMSの導入を促進し、エネルギー使用の効率化及びピーク電力需要の抑制による節電を進め、電力消費量の削減を図っている。

今回の業務提携において、洸陽電機はピーク需要抑制効果を最大化するため、楽天と共同で関西電力管内における楽天トラベルの契約施設向けに、BEMS導入によるネガワットソリューションを提案。(ネガワットは、企業や家庭が節電により削減した電力を発電したものとみなし、電力会社が買い取る制度)。楽天トラベルの契約施設は、節電によるネガワット報奨金を受領することで、昨今の電気料金の値上げ分を一部相殺できる。

また、同社は、平成25年3月、同じくSIIが公募した「スマートマンション導入加速化推進事業費補助金(MEMS)」においてもMEMSアグリゲーターとして採択されており、高圧受電マンションにおけるMEMSの導入も推進している。楽天は今後、MEMSにおいても洸陽電機とさらなる協業を進める予定。