兵庫県は、農業用のため池の水面を再生可能エネルギー源として活用するため、ため池の水位変動に対応できる「フロート式太陽光発電」を整備し、発電・売電を開始する。ため池の池干し時における発電状況や風・波による影響などを、パネルの傾斜角度やフロートの係留方法が異なる2つの発電装置で実験。最適なフロート式太陽光発電を求め、その周知・普及を図る。整備場所は浄谷新池(兵庫県小野市)。発電開始は7月15日。
フロート式太陽光発電の概要は、次の通り。
区分 | パターンI | パターンII |
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発電規模 | 20kW(パネル80枚) | 20kW(パネル80枚) |
パネル傾斜角度 | 10度(フロート面積232平方メートル) | 20度/水面における最大傾斜角(フロート面積256平方メートル) |
フロートの係留方法 | 陸地からワイヤーで係留 | フロートの四角から池底に沈めた重りにより係留 |
散水装置の設置 | フロートの中央部分に散水装置を設置し、散水の有無による影響の分析を行う |