メガソーラーを建設する場所は国が1970年代から進めてきた大規模工業基地の開発計画で造成した「苫小牧東部地域」の中にある(図1)。全体で1900万平方メートルある産業用地のうち166万平方メートルを使ってメガソーラーを建設する計画だ。土地の所有者は国と北海道のほかに民間企業も出資する第3セクターである。
発電規模は111MW(メガワット)を予定していて、年間の発電量は1億800万kWhを見込んでいる。発電効率を表す設備利用率は11%になり、太陽光発電の標準である12%を多少下回る想定である。日照時間が短い北海道の特性を考慮した予測値になっている。
それでも一般家庭の電力使用量で3万世帯分の電力を供給することが可能だ。2013年10月中に着工して、2015年度の冬に運転を開始する予定である。冬の電力の需給状況が厳しい北海道だけに、少しでも早い稼働が望まれる。