太陽光発電の利益を地域貢献活動の支援のために寄付する、大規模な太陽光発電施設メガソーラーが和歌山県印南町に建設され、5日、完成を祝う式典が行われました。
式典には事業の仕組みを考案した龍谷大学政策学部の深尾昌峰准教授と印南町の日裏勝己町長などおよそ60人が参加しました。
深尾准教授が考案したメガソーラー「龍谷ソーラーパーク」は印南町と京都の龍谷大学の屋上など3か所に合わせておよそ7億円をかけて太陽光発電施設を建設し、およそ600世帯の年間電力量に相当する185万キロワットアワーを発電する計画です。
深尾准教授は今後20年間で7億円の事業費を回収したうえで、見込まれる利益およそ5億円を、すべて地域貢献のためNPOの活動資金などとして寄付するとしています。
龍谷大学では、こうした利益の全額を地域に還元するメガソーラー事業は全国でも初めてだとしています。
深尾准教授は「収益を公共的な活動を支える資金として役立ててほしい」と話していました。
地域貢献型の印南町のメガソーラーは今月中旬から稼働する予定です。