市民からの建設協力金により共同で太陽光発電所を造るプロジェクトが、鳥取市内で始動した。余剰売電収入の一部は地域産品や温泉入浴券などに換えて「お礼の品」として協力者に贈り、売電益を地域に還元する試み。市民団体「えねみら・とっとり」が発電事業者となり、年度内の着工を目標に協力金や寄付金を集めている。県内で市民共同発電所の計画が立ち上がるのは初めて。
市民共同発電所は、太陽光パネルを置く屋根がない賃貸住宅に住む市民でも、二酸化炭素排出削減やエネルギーの産出などに貢献できる。同団体会員の井上理さんは「企業に乗っかるのではなく、自分たちでエネルギーを作り循環型社会を実現したい」と計画に至った思いを話す。