エナリス、再エネ電気をFITより高い金額で購入 通常の電気より安く販売

エナリス(東京都足立区)は、生活協同組合コープさっぽろ(北海道札幌市)と協業し、北海道内で太陽光等再生可能エネルギーにより発電された電力を、環境価値を付加した価格で買い取り、新電力会社(PPS)を介してコープさっぽろの店舗で利用する取り組みを開始する。

同社は、7日、コープさっぽろが行うエネルギーの地産地消を促進する取り組みにおいて新たなスキームによる協業を開始すると発表した。

本取り組みは、北海道内で発電された再生可能エネルギーをコープさっぽろの施設にて利用するもの。北海道内では需要家側が主導となって進める先進的な取り組みになる。北海道内の発電事業者としては、自社の発電設備で発電された電気が、同じ道内の企業で利用されることになるため、事業を通して循環型の経済を推進することになる。

具体的なスキームとしては、エナリス、およびコープさっぽろの100%子会社であるエネコープ(北海道札幌市)が協同して、北海道内の再生可能エネルギー発電事業者から、政府が再生可能エネルギーの固定買取価格制度で決定している、電力の買取価格(FIT価格)に環境価値を評価してプレミアムをつけて再生可能エネルギーを買い取る。

エナリスが買い取った電気は、新電力会社(PPS)を介し、コープさっぽろの店舗で利用される。電力会社側は費用負担調整機関から交付される交付金により、コープさっぽろへ販売する電力を通常の電力より安く提供できる。

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