レオパレスが電力小売り参入 アパート屋根の太陽光発電による電力を販売

レオパレス21は、アパートの屋根を借りて設置した太陽光発電パネルで発電した電力を、新たに子会社が設立した新電力会社(PPS)を通じて、電力需要家へ販売する事業を開始すると発表した。

また、この電力需要家への販売に加え、2016年の電力小売全面自由化を見据え、同社はアパート入居者への電力小売を検討中だ。

同社の発電事業子会社であるレオパレス・パワーが、電力小売事業を行うレオパレス・エナジー(東京都中野区)を5月15日に設立。レオパレス・エナジーは、6月26日、資源エネルギー庁にPPSとして特定規模電気事業開始届出書を提出し、同日受理された。

レオパレス21は太陽光発電事業として、2011年3月よりアパートオーナー投資による太陽光発電パネル設置の営業を開始。2012年9月よりアパートオーナーから屋根を借りて太陽光パネルの設置を行う「屋根借り太陽光発電事業」に取り組んでおり、そのうち約3,000棟はレオパレス・パワーにて発電事業を実施する。本事業では7,000棟の設置を目指している。今後、レオパレス・パワーによりアパートの屋根で発電された電力は、レオパレス・エナジーを通じて、電力の需要家に供給する。

レオパレス21は全国約55万室のアパート入居者という顧客基盤を持つ。今般PPSを設立したことで、電力小売が可能となり、アパート入居者に対して、従来のサービスに加え、生活に欠かせないライフラインである電力をより安価で供給するサービスの提案も行っていく考えだ。