京セラが水上メガソーラーに着手 フランス製フロート式架台で60MW超めざす

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東京センチュリーリース(TCL)と京セラは、仏シエル・テール・インターナショナルより水上架台(フロート)の提供を受け、SPC(特別目的会社)を通じて水上設置型メガソーラー事業に取り組むと発表した。

 

その第一号案件として、兵庫県加東市の西平池と東平池において水上設置型メガソーラー(合計約2.9MW)の建設を9月より開始する。3社によると西平池に建設予定のメガソーラー(約1.7MW)は水上設置型では世界最大規模となる。発電開始は2015年4月を予定している。

 

本事業では、現在100件を超える引き合いがあり、2014年度内には全国のため池等を対象に合計約60MWの水上設置型メガソーラーの開発を目指している。

 

TCLと京セラは共同出資により、2012年8月に太陽光発電事業を実施するためのSPC(特別目的会社)である京セラTCLソーラーを設立した。

 

今回、京セラTCLソーラーは、シエル・テール・インターナショナル(本社:フランス、日本法人:株式会社シエル・テール・ジャパン)より水上に太陽電池モジュールを設置するための浮体構造物「Hydrelio©」の提供を受け、本事業を実施する。

 

シエル・テールのフロートは同社が開発し特許を有しており、フランスにおいてすでに3年以上の稼働実績がある。このフロートは、紫外線や腐食に強い高密度ポリエチレン製であり、100%リサイクルが可能。また、台風に耐えうる十分なフロートの強度設計、連結技術を採用している。