大成建設(東京都)は、豊橋技術科学大学(愛知県)と共同で屋内を走行する搬送システムなどの電動カートに対して建物の床からワイヤレスで電力を供給できる「電化フロア電動カート」を開発した。さらに、このシステムを使い国内で初めて人が乗車した走行中の電動カートにワイヤレス給電することに成功した。
同システムは、電化フロアを適用することで、電動カートへの充電やバッテリーの搭載・交換が不要となり、連続走行を実現した。電化フロアは一般建築部材で構成されるため、容易かつ安価に設置できる。また、電化フロアの床仕上げはアスファルト系部材、コンクリート系部材のいずれかを選択でき、生産施設や物流施設などの幅広い用途に利用可能。さらに、新築だけでなく既存床上にも適用できる。