日本の再生可能エネルギー普及促進の一環として、「みんなでおうちに太陽光」というプログラムが展開されています。このプログラムでは、以下のような大幅な割引が提供されています。1. 太陽光パネル17.3%OFF2. 太陽光パネル+蓄電池31.9%OFF3. 蓄電池30.7%OFF一見すると非常にお得なように見えるこれらの割引率ですが、実際のところ、本当に安価に設置できるのでしょうか?この記事では、その実際の費用について検証してみます。太陽光発電システムの実際の費用資源エネルギー庁の資料によれば、2023年の住宅用太陽光発電システムの設置費用は1kWあたり約28.4万円から28.8万円とされています。5kWのシステムの場合、全体の費用はおよそ142万円から144万円になります。例:太陽光パネル17.3%OFFの場合• 5kWのシステム費用:144万円• 17.3%割引後の費用:144万円 - (144万円 × 0.827) ≒ 119万088円この計算を見ると、実際には一般的な価格水準と言えるでしょう。大幅な割引と感じられるかもしれませんが、市場価格と比較すると特別に安いわけではないことが分かります。蓄電池の実際の費用蓄電池については、資源エネルギー庁が2024年度の目標値として1kWhあたり14.1万円を提示しています。7kWhのシステムの場合、工事費を含む費用を「みんなでおうちに太陽光」の発表数字にあわせてシミュレーションしてみました。例:蓄電池30.7%OFFの場合• 7kWhのシステム費用:¥141,000 × 7 ≒ ¥987,000• 別途必要機材:¥400,000(補助金要件に必要な機材を含む)• 合計機器費用:¥1,387,000• みんなでおうちに太陽光発電割引:¥425,000• 補助金(DR補助金):¥280,000(¥40,000/kWh)• 実質負担費用:¥682,000(税別)7kWhの蓄電池システムが70万円代で設置できることになります。この金額で本当に設置できるとすれば、太陽光発電に加えて電気代の削減でおそらく6-8年で初期投資が回収できると考えられます。どういった基準値で割引率を出しているのかは不明ですが、シミュレーションした金額で設置できるとは到底考えにくのが現状です。基準値の曖昧さと情報の透明性割引率だけを強調し、基準値を明確に示さない手法は、消費者にとって誤解を招きやすいと言えます。特に、「みんなでおうちに太陽光」が行政主導で推進されていることを考えると、実際の設置費用やユーザーの報告を公開し、透明性を高めることが重要です。結論「みんなでおうちに太陽光」の割引率は一見魅力的ですが、実際の費用を詳細に検証することが必要です。消費者が真にお得な選択をするためには、基準値や実際の設置費用についての透明性が求められます。設置ユーザーの報告を含めた具体的な情報提供が、より信頼できる普及促進につながるでしょう。今後、このようなプログラムがさらに消費者にとって有益なものとなるためには、透明性のある情報提供が欠かせません。お申し込みをされた方は、提出された見積りだけで判断せず、他の業者に見積り依頼をしてください。もちろん「テルゾーの発電」にご依頼いただければきっとご満足いただけるお見積りがお出しでいると思います。